くまクリニックでは、毎月集団栄養指導を行っています。
【実施日】2021年5月19・20日
テーマ:間食
5月の透析食講座は「間食」についてお話をさせて頂きました。
透析患者様にとってエネルギーの摂取不足は体重減少や栄養不足の原因となります。エネルギーを確保するためには、食事以外におやつで補うことも時には必要です。食欲がないときや低栄養が心配な時にはおやつも利用しましょう。
しかし、おやつの量が多すぎて三度の食事量が減り、必要な栄養素が不足してしまってはいけません。
なので間食を食べる際には、
・1日100~200kcal程度
血糖コントロールが必要な方は、1日80kcal以下に控えましょう。
・食前や寝る前の間食は控えましょう。
・カリウム、リン、塩分の少ないおやつを選びましょう
和菓子は比較的カリウム、リンは少ないものが多いですが、芋かりんとうなどはカリウムが多いため要注意です。
洋菓子は生クリームやバターを含んでいるものが多く、少量で高カロリーなので高脂血症やリンが気になる方は控えめにしましょう。
スナック菓子は塩分が多く含まれておりのどの渇きによる体重増加の原因になるため、食べる際は小袋の物を買うようにしましょう。芋類のスナック菓子はカリウムが多いため要注意です。
菓子パンはカリウム、リンが多く含まれておりカロリーも300~400kcalと多すぎるため、間食としては不向きです。
ジュース類は水分摂取として考えます。果汁100%のジュースはカリウムが多いため、なるべく果汁の少ないものを選びましょう。清涼飲料水は果糖を多く含むため、中性脂肪の増加、血糖値上昇の原因となるため、無糖や抵糖のものを選ぶようにしましょう。
果物は水分摂取として考えます。バナナ、メロン、キウイなどは特にカリウムが多いので注意しましょう。缶詰の果物はシロップにカリウムが解け出ているので、生の果物よりもカリウムは少なめです。シロップは飲まないようにしましょう。
≪展示食≫
●白ご飯 ●白身魚のラビコットソース
●さつま芋サラダ ●豆腐のカニあん ●果物
★白身魚のラビコットソース★
<材料>(2人分)
・白身魚 120g
・塩 少々
・小麦粉 小匙2
・片栗粉 小匙2
・油 大匙1と小匙2
ラビコットソース
・赤ピーマン 10g
・黄ピーマン 10g
・玉葱 10g
・胡瓜 20g
・薄口醤油 小匙2
・上白糖 小匙2
・こしょう 0.02g
・穀物酢 大匙1と小匙1
・油 小匙1/2
・レタス 10g
・レモン 10g
<作り方>
① 魚に塩を振りなじませたら小麦粉と片栗粉を混ぜたものに魚をつけ、フライパンで揚げ焼する。
② 野菜をそれぞれ5㎜角に切り、茹でこぼしする。
③ 調味料を混ぜ②の野菜を合わせる。
④ 皿に水さらししておいたレタスを並べ、①の魚を盛り付けたら③のラビコットソースをかけてレモンを添える。
【1人分の栄養価】
エネルギー:238kcal
たんぱく質:13.2g
カリウム :360mg
リン:160mg
食塩 :1.1g
水分:89.7g
★さつま芋サラダ★
<材料>(2人分)
・ハム 10g
・さつま芋 70g
・胡瓜 30g
・塩 少々
・マヨネーズ 大匙1と小匙2
・こしょう 少々
<作り方>
① ハムは細めの短冊切りにし茹でこぼす。
② さつま芋は2㎝角に切り茹でる。
③ 胡瓜は千切りにし、茹でこぼす。
④ ①②③をボウルに入れ調味料を加えてたら混ぜ合わせる。
【1人分の栄養価】
エネルギー:133kcal
たんぱく質:1.5g
カリウム :183mg
リン:38mg
食塩:0.4g
水分 :41.6g
★豆腐のカニあん★
<材料>(2人分)
・カニ風かまぼこ 10g
・豆腐 120g
・薄口醤油 小さじ1
・みりん 小さじ2/3
・酒 小さじ1弱
・かつお・昆布だし 60㏄
・片栗粉 小さじ1強
・貝割れ大根 10g
<作り方>
① かまぼこは裂いたらザルに入れお湯をさっとかける。
② 貝割れ大根は4㎝幅に切り茹でこぼす。
③ 薄口醤油、みりん、酒、を加え熱したら、出汁に片栗粉を溶いたものを加えとろみをつけ、①のかまぼこを加える。
④ 小鉢に豆腐を入れ③をかけて上から②の貝割れ大根をのせる。
【1人分の栄養価】
エネルギー:57kcal
たんぱく質:4.0g
カリウム :127mg
リン:64mg
食塩:0.5g
水分 :96.2g
<1食の合計>
エネルギー:680kcal
たんぱく質:22.5g
カリウム :714mg
リン :313mg
食塩 :2.0g
水分 :317.5g
ラビコット(ravigoto)はフランス語で「元気に回復させる」という意味です!
気温変動が著しい今、体調を崩しやすい方もいらっしゃると思います。
色鮮やかで甘酸っぱいソースなので食欲をそそられること間違いなし!
作り方も簡単なのでいつもと違ったメニューを作ってみませんか?
こちらの献立を参考に是非作ってみてください★
管理栄養士 川井康子・島松千智
医療と介護の連携を実現した安心・安全の理想の住まい。
福岡市博多区銀天町のサービス付き高齢者向け住宅・メディケアホーム南福岡です。
隣接のくまクリニックへの通院透析等、様々な病状に対応可能。
お問い合わせは092-558-6021(メディケアホーム南福岡代表)まで